ペットを飼ったことがある方なら、一度は経験されることとは思いますが、生活を共にしていると、ペットは飼い主の心を敏感に感じ取ってくれる存在です。
飼い主である人間の様々な感情、喜びや楽しさ、悲しみ、苦悩など、心の様々な揺れ動きを感じつつ、いつも寄り添ってくれる不思議な存在です。
留守をして帰宅した時の喜び、散歩に連れて行くときのはしゃぎよう、ご飯を求めるときの甘え、それは飼い主がいるからこその動物の愛情のしるしだと思います。
特におひとり様にとって、ペットはかけがえのない家族であり、 血のつながりと同じくまたはそれ以上に絆を感じていらっしゃる方も多いかと思います。
「そんなペットのためにも、元気で長生きしたい」そういうお気持ちの飼い主やペットにお会いできると、私もとてもうれしく元気になります。
だからこそ、飼い主の方が元気なうちに、ペットが残された場合に備えて、おひとり様には「遺言」という方法があるのだということを知っていただければと思ってます。
そして、私もさらにもう少しお手伝いができればという思いをこめて、この業務を行っております。
すべての人と動物が、最期まで幸せに命を全うしてほしい、そういう気持ちで日々を過ごしています。
私は、物心ついた時から、動物好きな両親の影響を受け、自宅で犬を飼っていました。
私が4歳の時、飼っていたスピッツが数匹の赤ちゃんを産みました。
仔犬たちは、それぞれ、近所の犬好きの方に引き取られていき、私は、ときおり会いに行っては、元気に育っていくのを見るのが楽しみでした。
いつ会いに行っても、いつまでも忘れずに覚えてくれる、そんな動物からの愛情がとてもうれしく思いました。
ただ、1匹の仔犬だけが人にあげることができませんでした。
玄関先から偶然落ちてしまったのが原因で、脳に障害を持ち、くるくると回って止まらなくなったのです。
今では、手の打ちようがあったのかもしれませんが、当時は、なすすべもなく、安楽死という方法をとらざるを得ませんでした。
当時、小さかった私は、なぜ、今まで生きていた子犬に急に会えなくなったのか、なぜ、生きているのに殺さなければならなかったのか、到底理解ができませんでした。
そのことが、私が、命の大切さと儚さを知った初めての経験であり、今の動物に対する思いへと続いています。
今でも、その仔犬のことは忘れられません。
おひとり様にとって大切なペットは、飼い主がいなければ生きていけません。
今、この瞬間も、多くのペットが飼い主から離れ、殺処分されています。
皆様方のペットが最期まで命を輝かせて生きていられますよう、お力添えができれば幸いです。
ペットのために、遺言をされたいというご相談、ご依頼いただいた皆様の不安がなくなり、「相談して良かった」、「依頼して良かった」と思っていただけるよう誠実・丁寧に対応してまいりたいと思っております。